住まいの健康にもこだわりたい。
深刻なシックハウス症候群。さらに恐ろしいのが、化学物質過敏症です。
今は大丈夫でも、ある日突然発祥するシックハウス症候群
化学物質過敏症は、化学物質が体内に蓄積され許容量を超えると、引き起こします。
新築の家に入ったとき、鼻につくような何か独特なにおいを感じた経験
はありませんか?
それは体に有害な化学物質のにおい。
他人事だと思っていても意外と身近で起きるのが、シックハウス症候群
なのです。
その症状は、頭が痛い、めまいがする、集中力が低下する、鼻水が出
る、目がチカチカする、微熱が出る、疲れる、情緒不安定になるなど、
しかもシックハウス症候群は、「いままで平気だったから大丈夫」とい
うわけではありません。
ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物は、徐々に体内に蓄積され
て、その人の許容範囲を超えると、突然症状があらわれるのです。
この許容範囲には個人差があり、同じ家に住んでいても症状が出る人と
出ない人がいます。
そして症状がひどくなると、さらに恐ろしい化学物質過敏症へと進んでしまいます。
たとえば香水や整髪料などにも過敏に反応し、普通の生活すら送れなくなってしまう化学物質過敏症。
その前段階が、シックハウス症候群なのです。
●シックハウス症候群と化学物質過敏症

-
- 健康な状態。化学物質
の許容量には個人差が
あります。 - その人の許容量を超え
ると、シックハウス症
候群になります。 - さらにそれがひどくな
ると、化学物質過敏症
へと進みます。
- 健康な状態。化学物質
規制が始まりましたが、安心はできない化学物質の利用
環境省が指定している有害性のある化学物質は435物質。
しかし、規制されているのは、たったの14物質のみ・・・
1970年代のオイルショック以後、低コスト・省エネルギーが叫ばれるようになり、化学薬品を使ったさまざまな新建材が続々と登場しました。その新建材に使われている化学物質(揮発性有機化合物)が人に悪影響をもたらします。そして、それがシックハウス症候群です。
ようやく日本でも有害物質の規制が始まり、現在では、ホルムアルデヒドやトルエンをはじめ、14物質が有害物質に指定されています。
しかし、人体や生体系への有害性のおそれがある化学物質は、環境省の指定するもので435もの化学物質が登録されており、建材に関する化学物質の規制対象数もまだまだ少なく、濃度指針値も甘いのが現状です。
現在、建材にはホルムアルデヒド放散量の基準規格表示が義務づけられています。
しかし、最高のF☆☆☆☆(フォースター)という表示がされていても、わずかながら有害物質が放散されています。
ホルムアルデヒドの濃度指針値の0.08ppm以下の濃度を守っていても、シックハウス症候群を発症している人がいるのです。基準値を満たしているからといって、決して安心はできません。
また、最近の建材でも「ゼロホルムアルデヒド」などの言葉がよく目に付きますが、ホルムアルデヒドを別の化学物質に代えているだけで、化学物質自体をゼロにした訳ではないのです。シックハウスの原因となる化学物質でつくられた住宅は、いまだたくさん存在しているのが現状です。

14の揮発性有機化合物
規制は始まりましたが、基準値をクリアーしても『0』にはなりません!
| 揮発性有機化合物 | 毒性指標 | 室内濃度指針値※ |
|---|---|---|
| ホルムアルデヒド | ヒト暴露における鼻咽頭粘膜への影響 | 100μg/m3(0.08ppm) |
| トルエン | ヒトの神経行動機能及びヒトの生殖発生への影響 | 260μg/m3(0.07ppm) |
| キシレン | ラットの雌の子供の発育に関する知見及び中枢神経発達への影響 | 870μg/m3(0.20ppm) |
| パラジクロロベンゼン | ビーグル犬を用いた実験での肝臓や腎臓への影響 | 240μg/m3(0.04ppm) |
| エチルベンゼン | マウスやラットに対する吸入毒性 | 3800μg/m3(0.88ppm) |
| スチレン | ラットにおける知見から脳や肝臓に影響を及ぼさない最小毒性量 | 220μg/m3(0.05ppm) |
| クロルピリホス | 仔ラットの神経発達や新生児の脳の形態学的変化 | 1μg/m3(0.07ppb) 但し、小児の場合は、0.1μg/m3(0.007ppb) |
| フタル酸-n-ブチル | 生殖器の異常形態を示さない最小毒性量 | 220μg/m3(0.02ppm) |
| フタル酸-n-エチルヘキシル | マウス、ラットへの慢性毒性、発癌性及びラットの精巣毒性 | 120μg/m3(7.6ppb) |
| テトラデカン | 炭化水素類の経口毒性試験 | 330μg/m3(0.04ppm) |
| ダイアジノン | ラットの吸入毒性試験によるコリンエストラーゼ活性阻害 | 0.29μg/m3(0.02ppb) |
| アセトアルデヒド | 目・鼻・喉に刺激、結核炎、皮膚炎、麻酔作用、意識混濁、肺浮腫 | 48μg/m3(0.03ppm) |
| フェノブカブル | 倦怠感、頭痛、眩暈、悪心、嘔吐、縮瞳、意識混濁、紅斑、浮腫 | 33μg/m3(3.8ppb) |
ホルムアルデヒド等を含む可能性のある建材等の例
建材を美しく見せる為の溶剤が多数。美しさの裏には恐ろしい化学物質が・・・
| 建材等 | 含有している可能性のある化学物質の例 |
|---|---|
| 油性ニス | トルエン、キシレン |
| アクリル樹脂塗料 | キシレン |
| アルキド樹脂塗料 | キシレン |
| 油性ペイント | ホルムアルデヒド |
| 木材保存剤(加圧注入) | 有機リン系、ピレスロイド系殺虫剤 |
| トルエン、キシレン | |
| 防蟻剤(木造処理・土壌処理剤) | トルエン、キシレン |
| ビニールクロス(塩化ビニール製品) | 有機リン系、ピレスロイド系殺虫剤 |
| 接着剤 | 可塑剤 |
| アセトアルデヒド、フタル酸-n-ブチル |
WHOがガイドラインよりまとめたTVOCにおける長期低濃度暴露に関する目標値
基準値やガイドラインではなく、大切なマイホームは自分で守りましょう。
| TVOCの分類 | 濃度(μg/m3) |
|---|---|
| アルカン | 100 |
| 芳香族炭化水素 | 50 |
| テルペン | 30 |
| ハロカーボン | 30 |
| エステル | 20 |
| アルデヒドケトン(ホルムアルデヒドを除く) | 20 |
| その他 | 50 |
| VOCsの総計(目標値) | 300 |
TVOC(トータルVOC)
室内に存在する複数(全て)の揮発性有機化学物の総量。
一つひとつのVOCを測定・評価するのではなくVOCを全体として低く抑えるための目標値。
指針値
中古住宅:400μg/m3
新築住宅:1000μg/m3


